とても悲しく寂しいことですが、亡くなった後の対応が分からず慌ててしまう場合もあります。
元気なうちに葬儀・供養方法などを家族で話し合い、急な出来事にも対応できるようにしておきましょう。
ペットの終活
終活ってどんなことをすればいいの?元気なうちになにができるの?必要なことをそれぞれ解説していきます。
思い出作り
猫を飼い始めた日から是非、毎日写真を撮ってください。とくに子猫の時期はあっという間に過ぎます。毎日撮りすぎと思うぐらい写真や動画を撮っても見返すと意外と少なく感じるものです。
そして猫じゃらしで遊んだりスキンシップも沢山しましょう♪
この子の好きなおもちゃはなんだろう、お気に入りのごはんはなんだろうと悩んだ日々も思い出の一つになります。
猫との毎日を大切に過ごしてくださいね(*^-^*)
ペット保険
動物の医療費は高額です。病気・手術・通院や長期服用の薬が必要になった時、ペット保険に入っていると金銭的な負担が減ります。
年齢があがるにつれ保険料は高くなりますし、新規加入には年齢制限があるところがほとんどです。
若く元気なうちにペット保険に入り万一に備えましょう。
ペット保険に関する記事もありますので参考にしてみてください。
ペット保険加入済みの場合には補償内容などの見直しをしましょう。
気になるところは保険会社に聞き万が一の病気にしっかりと備えましょう。
持病をまとめる・介護知識
病気が見つかった場合には家族で情報を共有しましょう。
ペット用のお薬手帳などを作成し、家族で病気の知識・投薬・介護方法を話し合い協力しましょう。
緊急連絡先と医療の方向を決める
かかりつけの医の連絡先や動物病院の場所は家族で共有しましょう。
高齢で病気が見つかると体力的に手術が難しいこともあります。
投薬などで延命治療優先か、苦痛を取り除くことを目的とした治療にし、家で看取る準備をするのか、家族で話し合いましょう。
葬儀・供養について決める
ペットを亡くした悲しみの中で葬儀や供養法を決め、準備することはとても大変です。
お別れの前に準備し、決めておくことが大切です。
ペットの埋葬方法は土葬や火葬などがあります。
火葬は他の動物と一緒に火葬する合同火葬や家族のみで執り行う家族葬もあります。
供養法もペット霊園・自宅供養・飼い主さんと同じお墓に入る、など様々です。
お骨でアクセサリーをつくる方もいます。
繰り返しますが悲しみの中で葬儀方法を考えるのは心の負担です。
事前に家族で話し合い決めておきましょう。
葬儀の流れ
次はいざその時が来た場合の流れを説明します。
~火葬の場合~
1・ペットを看取る
2・ペット霊園や葬儀業者に連絡をし、火葬の日程を決める
3・立ち合い火葬なら葬儀に参加し自宅に遺骨を持ち帰る
このような流れになります。
慌てないためにも、予め火葬をお願いするペット葬儀社を決めておくといいですね。
今は自宅まで火葬者で来てくれるペット葬儀社もあります。
自身で火葬場に連絡し、ご遺体を運ぶということができない場合はペット葬儀社にお願いしましょう。
ペットの埋葬方法
ペットの埋葬方法について解説していきます。
土葬
土葬とは土の中にご遺体を埋めるという埋葬方法です。
火葬後のお骨を埋めるか、ご遺体をそのまま埋めるかを選ぶことができます。
土葬を行う際の注意点としては
自身の所有地または土葬可能なペット霊園や墓地などでなければなりません。
公共の土地(公園や河川敷など)や他人の土地に埋めることは不法投棄とみなされ罰せられます。
また、火葬せずご遺体をそのまま庭に埋める場合は腐敗臭による苦情が出る場合もあります。
自身の所有地に1m以上の穴を掘り、ご遺体は麻布や手ぬぐいでくるんでから埋めましょう。
また、掘った穴の中に石灰を撒くことで殺菌や消臭効果が期待できます。微生物によりご遺体が分解され土に還ると、その分だけ土が沈みますので土を戻す際は、少し高めに盛るようにしましょう。
火葬
火葬とはご遺体を焼却する埋葬方法です。
ペットの場合は合同火葬、立ち合いなど選択可能です。
*料金は猫の場合です。
♦合同火葬 料金 約1万円以内
自身のペットだけでなく様々な亡くなった動物と一緒に火葬を行います。申し込み後、指定された日にペットの遺体を業者が引き取りに来てくれます。立ち合いや遺骨の引き取りはできません。
♦個別火葬 料金 約1万5千円~2万円
自身のペットだけで火葬を行います。申し込み後にペットのご遺体を引き取りに来てくれて、火葬後に遺骨を納めた骨壺が自宅に届きます。お値段は個別火葬の方が高くなります。
♦立ち合い火葬 料金 約2万円~4万円
申し込み日時に自身で火葬場にご遺体を連れて行き、火葬を行います。お別れの時間があったり、お線香をあげられたりします。
火葬時間は待機し、その後家族の手で骨を拾い骨壺に収めて持ち帰ります。最もペットとのお別れを丁寧に行えるため、料金は個別火葬よりも高くなります。
ペットロス
大切な愛猫を亡くすと心にぽっかり穴があいてしまい、なかなか立ち直れません。
寂しくて悲しくて毎日泣いて過ごす人も多いです。
そして最期を看取れなかった場合のほうがペットロス率が高いというデータもあります。
仕事で不在の時に、病院で入院中に亡くなってしまった、最期を看取れなかった自分を責め、後悔する飼い主さんが多いのです。
しかしそれは飼い主さんのせいではありません。
生き物には病状の急変など予期せぬ事態も起こります。
大事なのは亡くなった時ではなく、一緒に過ごした時間です。
愛猫と過ごした日々や思い出は無くなりません。
飼い主さんと過ごした日々はとても幸せなものだったでしょう。
もしも飼い主さんが先に死んでしまっていたら、その子はどうなっていたでしょうか。
飼い主さんより、愛してくれる人っていません。
幸せな思い出と共に虹の橋を渡れたと思います。
お別れはとても辛く悲しいですが、安心して最期を迎えさせてあげられたこと、
飼い主としてとても立派で、幸せなことだと思います。
悲しみに暮れるだけでなく、一緒に過ごした時間を慈しんでみてくださいね。