猫の妊娠と出産・猫の繫殖力の高さについて

健康
健康習性

猫の繁殖サイクルはとても速いことで知られています。
今回は猫の妊娠・出産についてのお話です♪

猫の発情期

猫は生後6か月頃から1歳前後までに最初の発情期を迎えます。
発情すると大きな声でずっと鳴いたり走り回っていたり、普段とは明らかに違う状態になります。
交尾をするために脱走の可能性もずっと高くなります。

1回の発情は約5~14日間で、発情中に交尾をしなければ16~36日の周期で発情を繰り返します。
交尾をすると排卵し、数日で発情は収まります。

猫の排卵
猫は交尾をした刺激で排卵する「交尾排卵」です。
(人間や犬は自然排卵)
交尾すると排卵する、つまり妊娠率が高いです。
そして発情期の間に交尾を繰り返します。
この時複数のオス猫と交尾を繰り返すことで、
父親の違う子どもを同時期に妊娠することがあります。

産まれた猫の毛色や柄が違うのは父親が複数いるためとも言われています。

毛色や柄で見る性格についての記事もあるので読んでみてくださいね(*^-^*)

猫の妊娠期間

猫の妊娠期間は約2か月(約65日)で、1度に平均5頭出産します。

猫の妊娠サイクル

出産後、約2か月で子猫が離乳します。
そうすると次の妊娠が可能になります。
そして出産した子猫も生後6か月~1歳前後で繁殖可能になります。
このように猫の妊娠サイクルは早く、繁殖力も高いことから
1匹のメス猫が3年後には2000頭以上になることも考えられています。

猫の繁殖力はとても高いです。
『避妊手術はお金がかかる・手術はかわいそう・外に散歩に出していたら妊娠して帰ってきた。』
このような理由から多頭飼育崩壊になることがあります。

責任をもって飼える頭数を把握しておきましょう。
妊娠を望まなない場合は手術をしましょう。

猫の避妊・去勢手術の記事もあるので参考にしてくださいね!

妊娠中の猫

妊娠の可能性がある場合には動物病院に行きましょう。
何頭生まれるか、難産の可能性があるかなどを知り、
無事に出産できるようサポートをしてあげることが望ましいですね!

妊娠中は普段よりも栄養が必要になります。
妊娠~産後(授乳中)は専用のフードをあげましょう(*^^*)

妊娠10日頃からつわりの症状が出る子もいます。
(ごはんの好みが変わる・吐くなど)
妊娠中は穏やかな子が神経質になったりもします。
静かな場所を用意してあげるなど、メンタル面でもサポートしてあげましょう!

妊娠30日頃からお腹やおっぱいが膨らみ見た目からも妊娠が分かるようになってきます。

出産間近になるとソワソワし、こもることもあります。
飼い猫の場合は段ボールなどで暗く静かな場所をつくってあげましょう。
その後陣痛が始まります。
人間と同じように最初は弱い陣痛から、徐々に感覚が短く、強い陣痛になっていきます。
羊膜に包まれた状態で子猫は産まれます。
1匹目出産後の約30~1時間間隔で次の子猫が産まれます。
(この時間は猫により差が大きいです。)

猫は安産と言われていますが稀に難産・帝王切開になる場合もあります。
陣痛開始から何時間も経過しているのに産まれないなど、心配な場合は動物病院に行きましょう。
難産の判断は素人ではとても難しいです。
飼い猫の望んだ妊娠であれば妊娠中から出産まで、獣医さんによく相談しサポートしてあげてくださいね(*^-^*)

人間の妊娠・出産との違い

最後に人間と猫の妊娠~出産までの違いをまとめます。

妊娠期間
猫…約2か月(65日)
人…10か月(280日)

排卵
猫…交尾排卵
人…自然排卵

自然排卵の人間が妊娠できる日は排卵前の3~5日間。
排卵は1か月に1回。つまり人間が妊娠できるのは1か月に約6日程度しかない。
交尾排卵の猫は1年中いつでも妊娠できる。

1度に出産する数
 猫…平均5頭
人…基本は1人

猫は人間に比べると、妊娠・出産のサイクルが早く1度に産む数も多ということが分かります。
オス・メスの組み合わせで迎え入れた我が家ですが、避妊・去勢手術をしていなかったら
あっというまに数十匹になり、手に負えない数になってしまっていた可能性もありますね。

お世話できない数を飼ってはいけません。

多頭飼育による金銭的な負担から猫の病気で病院に行けないなど、このような状態になる頭数は危険です。
猫の健康的な生活を守り、最期までお世話できる数が飼育可能数ではないでしょうか。

望んだ妊娠であれば出産~その後までしっかりサポートを、
繁殖を望まないのであれば不妊・去勢手術を受けさせましょう。